今年で35回目を迎えたジュニア・アクト・クラブ(JAC)は、一般社団法人美唄青年会議所の創立60周年記念事業として10月1日、2日の日程で開催しました。毎年、事業に参加していただく市内の小中学生を中心にした子供達には、普段なかなか経験することができない機会を提供できるよう考え事業を企画しています。今年は美唄市内の社会資源を活用して、郷土愛の醸成を図るため美唄学を学ぶことを念頭に、「我がまちの祭事」について学んでいただきました。
1日目は、美唄ブラックダイヤモンズ様の全面協力を受け、茶志内ボールパークでの開校式を皮切りに、美唄美輿会様をお招きして、実際に空知神社に奉納されているお神輿について見て触れることができる貴重な機会をいただきました。お話の中では、お神輿の構造についての説明や、お神輿を担ぐ時の約束事をわかりやすく指導いただきました。次に、空知神社宮司の手塚様を講師にお招きして、美唄で祭事を行ってきた歴史を説明していただき、実際に神社とお祭りが密接に関係してきた背景についてわかりやすく説明いただきました。これらの貴重な機会を経験した子供達の中には、「お神輿を初めて見た」という感想や、「ワッショイワッショイと威勢よく声を掛け合う楽しさ」について体験できたという感想がありました。ジュニア・アクト・クラブの醍醐味として、子供達に「5つの心」を会得してもらうべく取り組みますが、1日目のメインテーマとして、手作りでこども御輿を製作するという困難な課題を、参加者全員で協力して取り組むことで、素晴らしいお御輿を作り上げることができました。
2日目は、会場を中央公園に移し、前日に製作したこども御輿を実際に皆で担ぎ、市内中心部の商店街を元気よく練り歩くことができました。前日にご協力いただいた美唄美輿會様の監修のもと、実際にお御輿を担ぎまちを練り歩く様子についてのお手本も見せていただき、とても貴重な経験になりました。練り歩きの際に、多大なるご協力をいただいた商店街組合の皆様と、交通整理をしていただいた美唄警察署の皆様のおかげで、子供達からは疲れたけど達成感は特別なものだったとの感想が聞かれました。さらに、普段であればお祭りというイベントに参加する側の子供達に、運営する側の視点について学んでいただくため、「こども祭り」という催しを通じて、店舗の運営などを経験してもらいました。こども祭りは一般開放して近隣住民の皆様や市内小中学生など多くの来場者で大盛況でした。
2日間を振り返り、美唄の次代を担う子供達へ、今この瞬間にしか経験できないような非日常的な記憶に残る思い出作りの場を提供することが、我々美唄青年会議所にこれから先の時代も益々求められていると改めて感じることができました。参加協力いただいた全ての関係者の皆様へこの場を借りて改めて感謝申し上げます。